問題視するのは「そこ」ではない

2019年12月28日

ジェンダーハラスメント ミサンドリー 女性専用車両 男性差別

t f B! P L
こんなネット記事が。

女性専用車両「乗らない女性」に男性読者が苦言 「あなたのせいで座れない男がいる」
2019年12月27日 8時0分

Jタウンネット



https://news.livedoor.com/article/detail/17586903/

「女性専用車の方がガラガラでかなり快適なハズなのに、なぜか隣の一般車両にいます」
Jタウンネット編集部に東京在住のNさん(男性年齢不詳)から一通のメールが届いた。
内容を見ると、女性専用車両の直ぐ隣の車両に乗車する女性に嘆いているという。いったいなぜか。
「悪気はないと思いますが、貴女の(座席)分で、座れない男がいると感じて欲しい。まあ、無理でしょうが」


こんなの、違うだろうと。

そもそも、女性専用車両自体が性差別のもの。それを当然視した上で「女性が女性専用車両に乗らないから、男性が座れない」という発想で関係ない女性を攻撃しても、問題解決にはつながらない。

むしろ状況を悪化させ、分断を生み、性差別をしている側にとっての思うつぼ。

攻撃する相手が違う。男性も女性も、好きな車両に乗っていい。女性専用車両という存在自体がおかしい。

女性専用車両は女性差別・男性差別の両方の意味で性差別


 女性専用車両は、「女は無能力者だから男が庇護すべし」という、封建制家父長制パターナリズムの思想で、大正時代に最初に導入された。

しかしそれは、女性差別である。そのことが問題になり、時代にそぐわない、差別だとして廃止された経緯がある。

その一方で近年になって「復活」した形になっている。

家父長制パターナリズムを当然のこと扱いしたうえで、「自分をちやほやしない男性、自分を守らない男性、自分の非を指摘されたことに対してなど、気に入らないことに対しては、性別の属性には何の関係もないことでも、女性差別のレッテルを貼ってマウントをかければ、無理難題が通る」という,「家父長制パターナリズムを都合良く言い換えた醜悪なもの」を「フェミニズム」呼ばわりして振りかざすような差別主義者が台頭したことで、あろうことか「女性専用車両は女性の権利」というおかしな言い分が持ち込まれた形になった。

「専用」だと、特定の属性だけ優遇しそれ以外を排除するアパルトヘイト政策、憲法違反になる。鉄道会社も、名称こそ「専用」ではあるものの、「任意協力であり、男性も乗れる」と表向き言わざるをえなくなっている。

しかし「専用」の語義だけをとらえて憲法を無視し、男性を排除する口実とされている実態もある。

女性専用車両賛成の口実として「痴漢」を持ち出す輩がいる。しかし悪いのは「痴漢」であって「男性全員」ではない。痴漢には当然厳しく対応すべきだが、関係ない男性に対して男性というだけで痴漢犯罪者呼ばわりするのは男性への偏見・差別である。

女性専用車両は、女性だからと見下した女性差別由来であると同時に、男性であるというだけで公共の場から理不尽な制限・排除を受けるという男性差別にもなっている。

両方の意味で性差別である。

こんなもの、存在自体がおかしいのである。

イギリスでは、女性専用車両導入の動きが国会で出たが、「女性を隔離する女性差別だ」として強い反対が起き、断念したと聞く。

反対の先頭になったのは「フェミニズム」だとされる女性。

日本の自称「フェミニズム」=家父長制パターナリズム温存主義者とは大きな違い。

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