2025年1月の埼玉県戸田市議選事件と、それに対する共産党中央の対応がおかしい。
事件そのものは、情報を総合すると、
- 2025年1月21日、私用で戸田市を通りかかった共産党員のA氏が、駅前で同市議選に立候補していた「ジョーカー」の陣営にカウンターをかけた。「ジョーカー」は、酔っ払いが騒いでいるのかと扱って、スルーした。
- その直後に、 同じ駅の反対側で宣伝をしていた共産党候補者陣営に「飛び入りで手伝いたい」と申し出た。A氏は共産党中央の宣伝物やweb動画に出演経歴があるが、A氏と当該候補者は面識がなかった。
- 共産党候補者は、今までにも面識がない市民が飛び入りで参加してくれることがあったとして、 申し出を了承し、「学校給食無償化」のプラスターを渡した。
- しかしA氏は、選挙の訴えとは関係なしに、「外国人と仲良くしましょう」などと叫びだした。
- それを聞きつけたジョーカー陣営が、先ほどの人物が共産党陣営の中で宣伝しているのに気づき、A氏に「選挙妨害じゃないか」と抗議した。
- 候補者や運動員が面食らっているところに、暴力事件の一歩手前になるような不適切な有形力の行使とみられる行為もあった。
という経過だということ。
当該の候補者は、一連の経過で選挙活動に支障が出たとして、共産党に事態を報告し、A氏が他地域の共産党員だとわかったことで対応を求めていた。
2025年2月12日に相手方の「ジョーカー」の側から動画が出た。しかし共産党中央は直後に「ヘイトスピーチへのカウンター」と扱うような対応をとり、役職者のツイッターでそのように正当化しようとした。
またその前後から、しばき隊(CRAC)といわれるような暴力集団が、共産党中央に同調し、ヘイトスピーチに一面化して、「ヘイトしピーチへの対応自体は否定するものではないが、この場でこの対応はまずい」と指摘した共産党員や、ほかの善意の一般市民を、執拗に攻撃して脅し回る動きも生まれた。
2月15日になって小池晃が事件を正当化する動画を公開した。
そしてしばき隊からの攻撃が激化し、被害に遭った共産党市議を追い詰めるなどと犬笛を吹くなどし、また疑問を呈した共産党員や支持者などをあたり構わず攻撃を食らわせるという暴挙に出ている。
水面下では、巻き添えにされた共産党候補者陣営が、共産党を通じて内部での対応を求めていた。しかし本部がそれを無視して一方的・一面的な扱いをして、しかも一方的な見解を発表して、現地の党員を傷つけている形になっている。
しばき隊と一部党幹部との癒着
さらに、しばき隊との不公正な癒着も明らかになっている。
小池晃動画を作成したのはしばき隊の関係者だと、本人が自らばらしたということ。さらに、しばき隊を呼び込み、密接な関係があるという本部役員の存在も指摘されている。しかもその本部役員、党員や内外からあの党活動に関する訴えに対応する部門の、「訴願委員会」の担当者でもあるということ。
しばき隊は、気に入らない人物にあたり構わず罵声を浴びせるという、危険な集団。その矛先は、レイシストだけに向けられたものではない。今回の標的が向いたのは、同じ党の候補者や運動員、またしばき隊に同調しない党員・支持者でもある。
しばき隊など最初から「おかしなやつ」という認識だったが、今回の戸田事件を通じて、しばき隊のやばさが一般の人にも広まってしまった形になった。