ブラックユーモア批判で同陣営を撃ち対立候補に利を与えるというおかしな話

2020年6月27日

ジェンダーハラスメント ツイフェミ

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こういう記事が掲載されていた。

小池晃氏「オホホ」 都知事やゆのツイート削除 「役割語は女性蔑視」と批判


毎日新聞2020年6月26日 20時16分

「オーバーシュートをロックダウンでアウフヘーベン(止揚)しましたの。オホホ」――。共産党の小池晃書記局長は26日、こう書き込んだ、小池百合子東京都知事をやゆするツイートを削除した。都の新型コロナウイルスの新規感染者が50人前後で推移しているのを受け、小池知事のコロナ対策を皮肉ろうとしたとみられるが、インターネット上で「『オホホ』とか、女言葉と言われる役割語は女性蔑視を感じる」などと批判的な声が上がっていた。

小池書記局長は「オホホ」に続き、「東京アラートはレインボーブリッジをレッドにするだけだったから、排除いたします。これからはウイズコロナで自衛お願いね。ゆりこと一緒にベストミックスなワイズ・スペンディングでグレーター東京つくりましょ。てか」とも書き込んでいたが、これも削除した。【水脇友輔】

ツイートは新聞記事では複数回に分けて投稿されたようにも読めるが、実際は1つのツイートだった。

時あたかも東京都知事選の最中。小池百合子都知事は再選を目指している。一方で共産党は宇都宮候補を推している。

小池晃共産党書記局長は、普段から「ブラックネタと紙一重レベルの、ギリギリのところに攻め込むような内容」も交えながら、切れ味が鋭い発言をする。

この方は芸人出身という都市伝説が出ても驚かない、というのは冗談にしても、それくらいのウイットに富んだ返しをすることも多いような印象を受けている。

小池晃氏が小池百合子氏の都政をツイッターで批判したところ、女性差別だと言いがかりを付けられたという経過。

ツイッターを検索してみると、言いがかりを付けたのは、共産支持者を名乗る者や、都知事選で宇都宮候補支持を表明している者が中心になっていた様子。そしてそのうちの相当な者が、同時にいわゆる「ツイフェミ」に近い思考傾向を持っている。

しかしこれを女性差別だと断じるのは、言いがかりに過ぎない。「フェミニズム」をはき違え、むしろこういうことをいう者の方が女性蔑視であり、また同時に男性蔑視であると感じる。

小池晃氏は単に、小池百合子氏が過去におこなった発言を組み合わせ、口調を真似しただけとしか受け取れない。

小池百合子氏がカタカナ用語を多用するとか、こういう口調でしゃべるとかしているのは、過去の記者会見でもわかる。

「オホホ」の一語だけ抜き出して、役割語だから女性蔑視と決めつけるのはおかしなことになる。

小池晃氏の批判手法に「ちょっとブラックネタが過ぎる」という見解はありうるかもしれないが、女性差別と扱うのは見当違いではないか。

自称「フェミニスト」のなれの果て

小池晃氏にとっては、いわば身内から撃たれたような形にもなった。

「フェミニスト」を自称する者は、本人は「左派」気取りでいることが多いが、実際は保守反動主義的・封建的な価値観を当然のもの扱いするだけでなく、それを周囲に暴力的に強要するための隠れ蓑として扱われているという残念なケースが、小池晃氏を攻撃する者の態度から浮き彫りになった。

そして、共産党や宇都宮候補を支持すると表明している自称「左派」で自称「フェミニスト」が、共産党や左派陣営を攻撃できれば何でもいい的なネトウヨとも思想的に一致し、歩調を合わせたような形にもなった。

これには、以下のような間違った価値観がある。

女性をちやほやしろ、守れというポジショントーク・結論が先にあるため、そのことによって、「仮にどんな乱暴狼藉をおこなった者がいたとしても、乱暴狼藉の加害者が女性だった場合は、男性が女性の行為を批判すること、女性がおこなった行為に対して苦情をあげること、それらの行為自体が女性蔑視・女性差別」という言いがかりになる。

このような言いがかりで、被害に遭った男性を黙らせる・泣き寝入りさせる、周囲が一緒になって攻撃して思い通りになる、そう勘違いしている自称「フェミニスト」は多い。

女性のカテゴリに属する者が乱暴狼藉をおこない、それが批判されると「女だから馬鹿にされた」と「女を武器」にして言いがかりを付ける、そういう手口の応用でしかない。

こういう間違った価値観こそが、女性蔑視であり、同時に男性蔑視でもある。

小池晃氏の発言は政策的な問題で、性別など「小池晃氏がたまたま男性で、小池百合子氏がたまたま女性だった」以上の話ではない。

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