大阪梅田の神戸屋で、従業員が別の従業員に刃物で切りつけられたという事件が報道された。
被害に遭った従業員A(28歳女性)は、「従業員B(22歳男性)の態度を注意する」としてBの働く店舗に乗り込み、ワンオペで勤務していたBに平手打ちなどの暴行を加えた。AがBを激しく罵っていたことで、Aに付いていった別の従業員C(女性)は店舗のシャッターを閉めたという。Aなら暴行を受けたことで「頭が真っ白になった」というBが反撃し、気がつけばそこにあったパン切り包丁で切りつけていた。――報道では、このようなことが指摘されている。
報道されているとおりなら、これは単純な傷害事件ではなく、背景にパワハラがあるのではないか。加害者と被害者の関係が逆転している。パワハラ・暴行の事実関係や、それを放置していた企業体質についても厳しく問われなければならないのではないか。
図らずも「加害者」になってしまった従業員には、一定の同情をする。