私の住む地域では、公共施設や大型スーパーに資源ごみの回収ボックスが設置されている。
近くの図書館に本を借りに行くことにした。そういえば図書館にも回収ボックスがあったことを思い出し、かねてから処分しないといけないと思っていたまま部屋の片隅に放置していた使用済み電池、パソコンプリンタの使用済みカートリッジ、切れた蛍光灯と電球を出してくるとするか。
図書館に着いた。入り口に回収ボックスがある。電池とカートリッジの回収ボックスはあったが、蛍光灯と電球の回収ボックスはなかった。
あれ、あったと思ってたのだが思い違いだったか、と後悔しても始まらない。電球と蛍光灯は、図書館で本を借りてから、帰りにスーパーにでも寄って回収ボックスを探すか。
電球と蛍光灯をカバンの中に入れたまま図書館に入り、本を借りた。
貸し出し手続きを済ませて本をカバンにしまい、図書館から外に出ようとしたとき、入り口の防犯ブザーが反応した。長年この図書館を利用しているが、ブザーが反応したのは初めてである。
係員の方が「恐れ入りますが、貸し出し手続きはお済みでしょうか」
「はい。こちらがさっき借りた本です。」カバンの中にしまい込んだ本を出した。貸し出し記録のレシートもちゃんと本に挟んでいる。
防犯ブザーは本のタグに反応する様子。係員は本を持ってゲートのセンサーに近づけてみたが反応はない。
「おそらくお宅が持っている何かに反応した誤作動のようです。失礼しました」係員の方は謝ってくれた。
図書館に行くときは、荷物もいつも同じものを持ち、服装もいつも似たような格好をしている。変わった持ち物といえば…回収ボックスに出す予定だったが出せなかったままカバンにしまった電球と蛍光灯。誤作動の原因はおそらく電球か蛍光灯だろう。まあ、普通は図書館に電球や蛍光灯を持ち込む利用者はいないけど。