不適切発言、一面的な批判はどうか

2021年2月8日

ジェンダーバイアス

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東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長(元首相)が2021年2月、「女性が多いと会議が長くなる」などと発言したとして、批判を浴びている。

森氏は、以下のようなことを述べたという。

女性がたくさん入っている(スポーツ団体の)理事会の会議は時間がかかる。女性は競争意識が強く、1人が手を挙げて発言すると自分も言わなければと思うのだろう。規制しないとなかなか終わらない。

これは、女性蔑視的な発言ではないかという角度から疑問が呈されていることが多い。

女性蔑視という側面も当然ある。

また同時に男性蔑視でもあり、もっと本質的には「支配者の意に従わない者を見下す」というものではないかと感じる。

一面的な扱い方で感情的に批判するのが筋が悪いという印象も受ける。

「話が長い」のは性別の要因ではなく、人によるとしかいいようがないので、性別でステレオタイプ的に扱うのは問題外であることはいうまでもない。

それよりも、男女問わず有力者の意向に沿う者――もの言わないイエスマンの男性。有力者に取り入り有力者の「権威」を背景に、有力者の意向を代弁する形で振る舞い、それ以外の「弱い立場の男性」には感情的にわめき散らしながら威圧するタイプの女性。――を求める。ステレオタイプ的なイメージから外れる者は冷遇する。といわんばかりの態度が問題ではないかとも感じる。

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